年に一度は夫婦で旅行。
今年は日程が11月後半になったので、私の帰省も兼ねて暖かい四国にしました。高知市~こんぴら~丸亀~高松と巡りました。
故郷である四国の旅は私が隊長なので、あれこれ小忙しく大きいカメラで撮った写真はなんと8枚。写真好きなんですって豪語出来ないや。いや、スマホが便利すぎるんでしょう。スマホではどっさり撮りました。いつも手に持ってますしねスマホ。いやはや。
そんな、8枚の中の1枚。「たっすいがは、いかん」を深堀してみます。(というか、この一枚で十分高知の冬が明るいことがわかりますね。車の影が濃い。)
「たっすいがは、いかん。」アサヒスーパードライの牙城だった高知でキリンビールがこの宣伝文句と営業マンの努力で首位を奪還した物語は全国的に有名なので省略。
このときからだいぶたちますが、キリンビールの広告として定着したようであちこちでのぼりやポスターを見かけます。
「たっすいがは、いかん」高知の人が大好きな感覚。
「たっすい」は今の高知で日々使う言葉ではありません。でも街中で「たっすいがはいかん」のポスターを見ると胸がすっとしニヤリとほくそ笑みたくなります。広い場所で大空をバックにこの言葉を見るとさらに良い。「まっこと、たっすいがは、いかん」と。
「たっすい」は、名コピーとしてあれこれ共通語に翻訳されていますが、正直どれもぴんと来ません。両親ともに昔から高知県人の私がここで翻訳してもそれはきっと「たっすい」ことになりそうなので控えます。
が、「たっすい」の逆が、ものすごくかっこいい。これぞ本物だ。やりきった。という意味であることは断言できます。お酒もガツンとした辛口が最高という文化。
今年「らんまん」でブレイクした牧野富太郎も「植物は恋人」=「たっすいがはいかん」と植物を極め、坂本龍馬も「世に生を得るはことを成すにあり」=「たっすいがはいかん」と新生の世の潮の流れを変えました。
この感覚、伝わると良いのですが。
そうそう、写真の「たっすいがは、いかん」を掲げるお店は牧野植物園のすぐそば、竹林寺の門前にある竹崎商店。いいにおいがしていたのでバス待ちの間にと駆け込んだのですが、しょうゆ味のきりり渋い「たっすくない」おでんと「たっすくない」ビールが沁みました。失礼ながらきらきらしたお店ではないのですが、こんなお店がまだまだ残る故郷・高知に乾杯!
「たっすいがは、いかんぞね」
※たっすくない太平洋をどうぞ
※桂浜=長宗我部家の城跡です。たっすくないです。
※桂浜水族館。絶滅危惧種のうみがめとの対話。たっすくないです。高知最高。
今週のお題「マイ流行語」