夏の鯨

登山/写真/編み物

雲取山にのぼる(2019) その1


GWは雲取山にのぼりました。もう何度も訪れている奥秩父山塊の名峰です。

 

大混雑のホリデー快速おくたま、大賑わいのバスを乗り継ぎ。鴨沢からスタート。新緑が美しい。

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ヒトリシズカ。一人静。別名、吉野御前。花言葉は静謐。義経、最愛の静御前が舞う姿を、この花の名とした古の人を思いながら歩く。杉林の光が差すところによく咲いていてさながら舞台のようでした。

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いい気分で堂所を歩いていると、丹波山村のはっぴと地下足袋というかわいらしい女性が歩いていたので話しかけてみた。なんと!丹波山村文化財担当をされているとのことで、七ツ石神社のお札ステッカーくださった。嬉しい。将門迷走ルートの案内板や七ツ石神社復興など、最近麓の文化が山好きの間に聞こえてくるようになったのは彼女達のがんばりのお陰なんだろうな。土地の伝統や文化に情熱を注ぐ姿にぐっと来た。山の中で嬉しい出会い。

(※雲取山というと東京都最高峰の印象が強いのですが、鴨沢ルートの半分は山梨県丹波山村です。※狼手ぬぐいも担当されたそうです。)

この辺りから登りがきつくなる。

七ツ石小屋、いつも水の補給をさせていただく貴重な小屋。先ほどの丹波山村の方から将門迷走伝説がまとまった冊子を何冊か小屋に届けたばかりと聞いていたので、頂戴したいとお願いしたら写真を担当された佐治さんよりこの冊子を頂くことが出来た。また嬉しい。

(※この情報は2019年5月現在の情報です。数量限定の冊子のようで、小屋にはたまたま配布されたくらいの状態。念のため。) 

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ものすごくいい写真。せっかくなのでゆっくりしたかったけれど、雲取山までまだまだ道は遠い。鈍足のためそそくさと失礼した。

 



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石尾根に上がりもちろん七ツ石神社をお参り。鐘もついた。

七ツ石山・雲取山・三峯方面の翡翠色の風景と物語を重ね合わせながら歩く。静御前に迎えられ、将門伝説か。実は山の所々の名称や植物にはたくさんの昔からの物語が詰まっている。日本人が大事に語り継いでいる物語。何度も訪れているこのルートだけど、見過ごしている伝説を教えて下さる取り組みはありがたい。

グリーンシーズン幕開けの体力確認の山行のつもりが、なんともロマンチックな展開に。

この辺りの標高までくると山はまだ冬から目覚めたばかりで、発酵した特別な土の香りがする。

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そして七ツ石山。この辺りから富士山が見えてくる。気温が上がって雲が出ちゃったけれど富士山までは抜けていて迫力があった。

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ヘリポート奥多摩小屋がなくなってこの辺りちょっと寂し気になっちゃったね。ぽつぽつ来たけど、カッパは出さなかった。

明日の天気に期待しつつ山頂を踏んで小屋へ。10連休の宵っ張りが祟って前日は睡眠不足気味。ご飯のあとは疲れて爆睡。山に渇を入れられる。雲取山山荘は相変わらず快適に過ごせました。明日の青空に期待しつつおやすみなさい。

 

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