高尾山のお隣の山、八王子城山に登りました。八王子城跡と呼ぶ方が一般的かな。八王子城は北条氏照が築城した巨大な山城。日本百名城に、東京では江戸城(皇居です)と共に選ばれている名城です。(こちらがオフィシャルガイドの会のサイト。すごく詳しいです。)
ですが・・・実ははじめて。そう、八王子市民の友人から「(おばけが)出る。ぜったい出る!」と何度も言われて、延ばし延ばしになっていたのです。都内屈指の心霊スポットとか言われちゃう場所。
無理もないのです。北条氏が秀吉に敗れ落城、一族が非業の死を遂げた場所。城山川が三日三晩血に染まったほどの悲劇の場所。
前置きが長くなりました。で、登ってみた感想は、
すごくいい城だった。すごくいい山だった。感動です。
です。食わず嫌いはいけません。ほんとうにいけません。
きっかけは一枚の地図。この間の登山路整備ボランティア体験の際にいただ東京都自然公園利用ルートマップ。ぱらりと広げると高尾山周辺と八王子城山周辺がピンク色。 特別保護区です。
自然林が残っているのか!?
と、期待が膨らんだのです。 樹林帯マニアとしてはいてもたってもいられません!
さて、出発!勝手知ったる高尾なのでふらりと遅い出発。JR高尾駅を12時にスタート。本来、バスでというところでしょうが、歩いて霊園前・八王子城跡前まで。だいたい30分くらい。(後で書きますが、もうちょっと早めのスタートがいいですよ。)
※お城はどこもそのお城の案内書でもらう資料が一番と思っていて、道案内は高尾・陣馬の登山地図とスマホで出発。道の案内図にも助けられながら散策しました。
※食べ物飲み物は駅前のコンビニで調達してくださいね。霊園前のバス停以降は自販機しかありません。
※本丸へ登る計画のある方は、ぜひハイキングの装備で。登山です。
まず氏照と家臣団のお墓をお参り。恵林寺で武田信玄のお墓くらいしか見たことないのですが、武田信玄も家臣団と一緒に眠っていました。戦国武将は家臣団も一緒に眠る。チーム一丸。現代人の幻想かもしれませんが、いよいよお墓が荒れ始めた今の日本を思うと、いい時代だったのかもしれません。
あれこれ考えながら歩きます。もうこの世とは思えないほどのいいお天気なんだもの。
墓所を後に、次に進むと近代的な建物・ガイダンス施設。八王子城の資料館です。パンフレットや100名城スタンプ、紹介ビデオなども流れていました。準備はばっちりOK!
(交通メモ:JR高尾駅発・週末限定の八王子城跡行のバスはここまで来ます。あと飲み物の自販機もここが最後です。)
よし!いざ登城!
うわーピンときた。いい場所!緑にむっちり包まれた場所。
大手門跡を過ぎ、古道(大手道)を歩いて登城です。今は観光用にがっちりした橋となっていますが、当時はいざというときには壊して敵の侵入を防いだとされる曳橋をわたります。
そして御主殿のある曲輪(くるわ)へ。北条氏照の館があったとされる場所。ここは舞台か?と思いました。まわりをぐるりと緑が覆った広い曲輪。今は静寂の空間。礎石(土台石)が発掘されたときベネチアグラスまで出てきそうです。ここで宴も開かれたんでしょうね。夏草や兵どもが夢の跡。
それにしても、GW中なのに、日曜日なのに、日本百名城なのに、高尾山の隣なのに・・・この静けさは何だ?氏照さんがそばにいたのかも?あれ?
※続きはその2で