夏の鯨

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広河原~北沢峠間・南アルプス林道の台風19号の被害の映像を見て思ったこと

広河原~北沢峠間・南アルプス林道の台風19号の被害を映像で見ました。



この林道区間、だいたい10キロ。マイクロバスがゆっくり移動しても20分くらいの距離。実はとっても思い入れのあるルートです。

なぜなら、このルートを2016年に甲斐駒ケ岳に登った時に歩いてみたから。

 


北沢峠への道。ベテランさんやたっぷり山を楽しみたい人は黒戸尾根や早川尾根を伝って山に入る。早く到着したい人や初心者はバスを使って山に入る。という括りなので、このバス道である南アルプス林道を歩くというのはちょっと少数派。

というか、そんな人はほとんどおらず、広河原のビジターセンターで歩行してもいいのか?と確認したら。係りの人に「(いいけど、本気?)だいたい3時間。」と珍しがられ。ゲートでは先手必勝「歩きます。」ときりり。

ただ、こうなってしまうとあの水晶のような緑の道をとことこ歩いた記憶が愛おしくて仕方ない。

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時々、野呂川をのぞき込んで深さにびびりながら、ゆっくり大きな大きな南アルプスの自然を満喫できた。足元がアスファルトだと味気ないと感じることもあるけれど、相手が南アルプスならむしろ安全を担保して安心して歩けたことがよかった。次の日は甲斐駒なわけだし。

こちらのルートがだめなら、あちらのルートでと自然の許す道を行くのがお山かなと思っているので、悲壮感はないです。逆に、このルートを通れなくなったことで、南アルプスの大きさを再確認しますます好きになった気がします。




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