夏の鯨

登山/写真/編み物

雨で涼しくなって脳みそがすっきり。小暮理太郎の「北岳」読んで山愛を深めた雨の週末。

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📸台風が一段落した東京・多摩地区の空(2021年8月)在宅勤務の昼休みに。

 

長雨が続く8月中旬。雨が空気を冷やし、猛暑でぼやけた頭が引き締まり、暑さにかまけて放置していたあれこれが気になりだした。

 

まず読書。めちゃめちゃだったのでやっと整理したkindleの中から小暮理太郎の「北岳朝日岳」を読んでみた。雑誌か新聞に載ったのかな?短いエッセイです。(青空文庫で無料です)古い日本語だけど、サクサク読めるのは山のことだからか?山の記憶は全て言葉だった時代に、恵まれた日本語能力を持った人が注意深く山を描いている。目の前に風景が浮かぶ。

 

ここに描かれた北岳の話は御嶽山からその山容を見て登ろうと思ってから、撤退した2回の物語。その後登頂したときの様子は「私が北岳の頂に立つことを得たのは、それから十数年後の後である。」の一行のみ。

 親しみを感じたのが、私も今現在、北岳を2回撤退している。もやもやしている。(といっても、小暮理太郎さんの時代は広河原や北沢峠までバスはないので「撤退」の意味が違いますけどね。広河原まで行っただけで相当です。)

去年に続いて今年もコロナとか、お天気とかで思うように身動きが取れなくても「北岳」に登りたいという物語を生きていられる自分は贅沢ものだということにこの話のお陰で気が付きました。すごい。

 登山はその山に登りたいなと思った時から始まる。これはお山が好きな人にはあまりにも当たり前すぎて語られないけど山好きの脳内には大なり小なり物語がぎっしり。物語の終わりが登頂の人もいるだろうし、毎年登ることにしてネバーエンディングストーリーの物語もある。四つ位の物語がずっと並行して進んでいる人もいる。山登り、いいでしょ?

 

ここのところ、登山情報はネットばかりから収集していたけれど、ちょっと本も読んでみようかなと思います。写真はもちろん動画もなかった時代だけど、びりびり伝わってきますよ山のこと。言葉すごい。日本語すごい。

 

 

 

 

 ※コロナも心配だけど、この大雨もえらいこっちゃ。近所の神社の龍神様にお参りした。このイチョウの木が龍=ご神木です。


※整備が隅々まで行き届いている高尾でも地割れが。水の力恐るべし。

 

 

 

 

 

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