夏の鯨

登山/写真/編み物

I LOVE 富士山に集う人々(富士登山2011)

富士山に登ってきました。

何とか吉田口山頂まで辿り着いたものの高山病で速効下山。でもほんとうに楽しかった!

たった二日だったけどどこか遠くを旅してきたような感じです。そして忘れかけていた大事なモノをたくさん想いだした気がします。富士山には「登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」という言葉がありますが、三度四度と登ってしまいそうです。ええ大馬鹿モノです。ありがとう富士山。


登りは霧雨、翌日の午前中は晴れ、下りも濃霧or霧雨というちょっと残念なお天気でした。さてさて・・・珍道中のはじまりはじまり。
 

スタート。五合目は霧雨「どうしよう・・・晴れた日に登るのが自分のルールなのに。でも素人が富士山に登れるのは7月8月のみ。とりあえず1時間ぐらい歩いてきつかったら引き返そう」案内所で帰りのバス便の時間だけはばっちり確認していざ出発!

霧雨の中幻想的な風景 みなさん巡礼者のようです
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うぉーだんだんスィッチが入ってきました。まわりのみなさんの登りたいという気持ちがあちこちから感じられるのです。それにつられてしまったと言っても言いすぎではないかも。(お天気について=霧雨でしたが雷・風は大丈夫な予報でした。五合目に安全センターがあります。そちらで相談後の決断。ガイドなしの方は是非相談されることをお勧めします。)
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※五合目から山小屋まではずっと濃霧。去年買った山用の一番安いラインのカッパでしたが快適に登れました。靴はゴアにしておいて良かったと思いました。
※山小屋に3時頃着。すぐにご飯。どんどん宿泊客が到着しぎゅーぎゅーで寝ました。ヒトの出入りが激しかったのですがカラダを横にしてずっとうとうと。ほとんどのヒトは夜中に出発してしまったので、そのあと夜明け前まで3時間ぐらいですが、布団を1枚確保してしっかり熟睡できました。(2019年追記:このころは、高所で熟睡してしまうと呼吸が浅くなり高山病になりやすいことを知らず寝てしまいました。個人の記録なので失敗談も残します。高山病対策はいろいろあるので研究してくださいね。)

ご来光は山小屋前で。夜間登山は避けました。
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よし!出発!すごい・・・きっれい!雲が動いてるし!空気が澄み渡ってるし!
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おりゃーと登っては振り返って絶景。何度も何度も振り返ります。
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どんどん高度が上がります。「しゅぱー」あれ?ダースベーダー?音のする方を振り向くと酸素缶を使っている方が。効くのか?そろそろ登山路脇でしゃがみ込んでいる方を見かけるようになります。
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そして自分も山小屋がなくなった辺りからやばくなったんです。気持ち悪い、眠い、心臓がたんたん そして恥ずかしながら、げろ。高山病です。でももう山頂は見えてます。風もない。今日なら剣が峰にも行けるかも。最後の鳥居がすぐそこ。火事場の馬鹿力。休んでは歩き休んでは歩き「大丈夫?がんばれ」見知らぬヒトが励まして下さいます。(※高山病について。自分は大丈夫だろうと思っていた高山病。本来は症状が出た段階で即下山が原則です。今回の場合、登頂したかったのももちろんですが、登山してくるヒトをかき分けて下山するより登りきって下山路に向かった方が人様に迷惑をかけず、安全に下山できるという計算もありました。元気に下山すればまた登山できますので絶対に無理はしないで下さいね。)    
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やった!着いたよ・・・着いたよ・・・あららら・・・ガスっちゃった。吉田口山頂 真っ白。
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ええええい・・・こうなったら何にも未練はないわ〜。とりあえず神社でお参りして、ダッシュで下山開始。下山口まで小走り。

酸素!酸素!酸素!

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下りる。下りる。下りる。あらら、どんどんガスが出て視界真っ白。3時間これが続きました笑。でもどんどん酸素の濃度が濃くなってカラダが楽になるので飽きるというより安心感の方が強かったかな。
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ギザギザが終わって安心できるエリアまで下山してきました。落石避けシェルターのある辺りで突然晴れ上がって、なんと山中湖に虹が!「おかあさん、虹の上を歩けるよ」と小さな子供。か・かわいい。おばちゃんも虹を上から見たのははじめてよ。
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雨の中登って、気持ち悪くなって、帰りも雨。何がおもしろいんだろう?と思われる方もいるかもしれませんが、感想は「登ってよかった!感動した」です(^Д^)

富士山に登りたいという気持ちと想い出を家に持ち帰りたいという気持ちを周りからばりばりと感じて、こちらも感動しっぱなしでした。

山小屋で晴れた富士山の星空のすごさを話してくれた山ガール、写真を撮ってあげた後「スミマセン、気が利かなくてそちらもお撮りしますよ」とわざわざ追いかけて来てくれたカップル

ありがとう>素敵な富士山に集う人々!


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※五合目でゆっくりしようと思ったのですがちょうど河口湖駅行きのバスが来ていたのでそのまま乗り込みました。
※河口湖駅の吉田うどんで空っぽの胃袋を満たし、高速バスは満員だったのでしぶしぶ大月経由の電車で帰路に。ほどよく空いていて快適でした。可愛いローカル線 「来年は須走口かなあ」などと考えながらのんびり帰宅しました。



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